2011年6月4日土曜日

消費税勉強会


昨日、行動する大家さんの会の消費税勉強会に参加してきました。


大家さんの会で消費税勉強会だったのですが、そもそも大家業と消費税って何か関係あるの?と思われますが、実は関係があるんです。
(私も知りませんでした)


勉強会は講義1時間30分と質疑応答30分でしたが、資料37ページの非常に深い内容でした。


すべての内容は理解しきれなかったのですが、重要な部分はしっかりと理解できました。


まず、消費税の仕組みですが、

1.消費税の税負担者は「最終消費者」

2.納税義務者は、事業者

です。


最終消費者が支払った消費税を事業者が消費者の代わりに納税しています。


事業者は、事業において支払った消費税と受け取った消費税を計算し、受け取った消費税の方が多ければ支払った消費税との差額分を納税します。


逆に支払った消費税の方が多ければ、受け取った消費税との差額分が還付されます。


要するに事業者は、消費税を負担していません


簡単に説明してみましたが、税負担者が直接納税していないので仕組みが複雑になってわかりにくいですね。


良くわからない人は、最終的に消費税は個人が負担する税金で、事業者は負担しないと思って下さい。


ここからが大家業との関係なのですが、大家さんは事業者なので事業において支払った消費税は負担しなくて良いはずですね?


住居系の家賃には消費税が非課税なので、住居系大家さんは消費税を受け取っていません
(事業系大家さんは消費税を受け取っています)


しかし、大家さんは仕入れ(建物購入やリフォーム等の経費)において消費税を支払っています


上記にもありましたが、事業者は支払った消費税の方が多ければ、受け取った消費税との差額分が還付されます。


消費税の仕組みでは、大家さんは事業者で消費税は受け取っていないので、仕入れにおいて支払った消費税は還付されるはずです。


しかし、基本的に大家さんは消費税還付ができません


現在は消費税が5%ですが、今後消費税率が上がると経営において無視できない額になります。


消費税負担が大きいので消費税がかかるリフォームやリノベーション等の設備投資ができなくなると、最終的に不利益なのは賃貸生活者です。


そして、賃貸生活者が満足できる部屋に住めないと住宅ローンで持ち家を・・・・


住居系の家賃の非課税等、もっと詳しく知りたい方は、行動する大家さんの会で第3回、4回と勉強会を開催する予定なので、勉強会に参加してみて下さい。




消費税は私たちが日々払っている身近な税金ですが、非常に奥が深く難しいものだということを実感しました。


また、消費税の税率を決めている政治家も消費税をわかっていないということも・・・

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